フリーランスとは、「委託者（クライアント）と案件ごとに契約を結び業務を行う」という働き方や、そのような働き方をしている人のことを指す言葉です。一方、業務委託契約とは、「企業の業務を社外の個人、もしくは団体や組織などへ委託する契約」のことを言います。

フリーランスが業務委託契約をする際に注意しなければならないのは、業務委託契約書を作成するということです。口約束でも契約は結べますが、トラブルを未然に防ぐためにも、しっかりと契約内容を書面に記した契約書がとても大切となります。
業務委託契約書作成時に気をつけておきたいことは、次のとおりです。

まず、報酬について細かく記載することです。総額だけでは、支払いの条件が分かりにくくなってしまいます。また経費と報酬は別かも、確認して明記しておきましょう。
次に、取り決めた支払期限についてです。一括か分割か、手数料の負担はどちらがするのかということまで、しっかりと記載しましょう。

仕事の内容についての記載も重要です。できるだけ詳細を契約書に残しておきましょう。
また、損害賠償が発生した場合に、どこまで賠償するのか、額はどのくらいになるのかも、明記しておく必要があります。キャンセル料や前払い金（着手金）があるかどうかも記載しておくと良いでしょう。

他には、仕事で知った情報などの秘密保持についての記載や、ミスを補修する責任を負う期間がいつまでか、作成したイラストや動画などの著作権は譲渡するかどうかも、重要な事項です。
最後に、契約の有効期限と、トラブルが起こってしまった場合に備えて、裁判所を決めて記載しておくと、万が一の時でもスムーズに話を進められるでしょう。